AI(人工知能)時代と不動産業

2019年01月07日

 明けましておめでとうございます。6月から創業3年目に入りますが、本年もご愛顧のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

 これからはAI(人工知能)の時代だそうです。AIやロボットの発展進化により、不動産業がどう変化するのか考えてみました。宅地建物取引業の主たる内容は、法律に従って土地や建物に対する情報を提供し、経験を活かして専門家として助言することです。AIが情報を収集分析しさらには学習をするためには、前提として情報がデジタル化されていなければなりません。

 しかしながら、土地情報ひとつをとってみてもデジタル化には甚だ遠い状況です。我が国の土地情報(登記情報)は基本的には明治政府が作製した旧土地台帳附属地図に基づいていますが、隣地との境界は極めてあいまいなまま150年が経っています。登記が義務化されていないので未登記の不動産はざらにあります。

 土地情報のデジタル化が進まない限り、AI時代でも不動産業は当分生き延びてゆけそうですが、不動産情報が現在のままでよいのかは甚だ疑問です。Google Earth、住宅地図、カーナビの地図情報などはデジタル化されているので、これらの情報や準天頂衛星みちびきの測位情報を利用して極めて正確な土地の測量を行い、隣地との境界を画定を行って「デジタル土地台帳」を作成することを提案したいと思います。そして、登記に係る費用を実質無料にして不動産所有者には登記を義務付けることも提案したいと思います。2019年の初夢です。

2019年初日の出(高崎から)