開業4年目に入りました。

2020年06月30日

 さる6月21日に創業3周年を迎えることができました。あっという間の開業4年目です。不動産分野における社会問題の解決を志して起業しました。人口減少と住民の高齢化に伴い「負動産化する住宅」を、子育て世代と高齢者世代の間で住宅を「シェア」することで「住宅の金融資産化」を図ろうとするものでした。具体的には、「移住住みかえ支援機構」の仕組みを利用して高齢者の住宅を家賃保証して借り上げ、子育て世代に割安に賃貸するという事業でした。

 しかし、太陽光設備や情報通信設備に象徴される住宅機能の進化の速さや未曾有の低金利時代の到来により、既存中古住宅への住み替えよりもアパート家賃並みのローン返済で入手可能な新築住宅へと子育て世代の住宅指向は変化したように思います。公共交通機関のネットワークが限られている地方都市では、庭は不要で駐車場は最低でも2台必要です。多くの日本人が個人で住宅を建てるようになったのは戦後世代からなので、欧米のように60年~100年続くような住宅の標準がまだできていないように思います。しかも日本人の新し物好きも影響しているのかもしれません。

 これからの不動産業のイノベーション(革新)は何だろうと常々自問しています。インターネットやスマホをどうビジネスに活用すれば、「人と不動産の最適化」を実現できるのだろうかと考えています。答えは見つかっていません。「働き1両、考え5両」といいます。知恵と工夫を忘れずに仕事をしたいと思います。

 不動産は土地も建物も街づくりと関係します。周囲の環境と切り離して土地や建物を考えることはできません。これからも地域の人たちの声に耳を傾け、よりよい大分の街づくりに貢献してゆきたいと思います。

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