国勢調査2020

2021年11月30日

 5年に1度実施される国勢調査は、日本に住む外国人(在住3か月以上に限る)も含めた全人口の調査です。世帯数や就業状況、学歴、利用交通手段なども調査します。11月30日に総務省から2020年の結果が公表されました。

 前回の2015年と比べて下記のような変化がありました。

 ①日本人の人口が1.4%減り、1億2340万人になりました。

 ②単身高齢者が13.3%増えて672万人になりました。

 ③中年世代の未婚率が大幅に上昇しました。

 日本の世帯数は、4.5%増えて5583万になりましたが、1世帯当たりの人員は2.21人で0.12人減りました。単身世帯数は2115万世帯で、なんと全世帯の約4割(38%)が一人暮らし世帯です。単身高齢者は、男性が231万人、女性が441万人で、長生きする女性の方が男性の1.9倍多くなっています。

 50歳時点の未婚率は、男性が28.3%、女性が17.9%となっており、前回調査の2015年と比べて男性が2.2倍、女性が3.1倍と大幅に増加しました。中年世代になっても独身でいるライフスタイルが珍しくなくなりました。

 外国人は275万人で、前回よりも43.6%増加し日本の総人口に占める割合は2.2%になりましたが、国連による世界平均の3.6%に比べると低くなっています。

 高齢者の単身世帯の増加、特に高齢女性の単身者の増加が不動産需要に及ぼす影響は、中心市街地における住宅の間取りや広さ、更にはサ高住や有料老人ホームの需要に大きな影響を与えると思います。

 

九州場所①20211128

九州場所②20211128