公認 不動産コンサルティングマスター

2022年01月31日

 不動産コンサルティングの技能試験に「公認 不動産コンサルティングマスター」試験というものがあります。公益財団法人不動産流通推進センターが行っている試験で国家資格ではありませんが、受験できるのは「宅地建物取引士」「不動産鑑定士」「一級建築士」のいずれかの国家資格登録者だけです。合格しても、前記の各国家資格登録後5年以上の実務経験がないと「公認 不動産コンサルティングマスター」の登録ができません。合格すると、不動産特定共同事業法の「業務管理者」、不動産投資顧問業登録規定の「登録申請者」および「重要な使用人」、金融商品取引法の「不動産関連特定投資運用業」など各法令等で要求されている人的要件を満たすことができます。

 不動産に関する相談事には、所有する不動産の有効活用、不動産投資、賃貸住宅の運用、相続対策、既存住宅の改修など様々なものがあり、不動産の売買や賃貸などの取引に関する専門知識や経験ではカバーできない幅広い知識やノウハウが要求されます。

 技能試験では、「事業・実務」「経済」「金融」「税制」「建築」「法律」などの6分野から出題があります。令和3年度の試験は、昨年11月14日に全国12会場で行われ、1,170名が受験し、合格者は444名でした。合格率は37.9%で前年の43.3%から大幅に下がりました。今回が29回目の試験でしたが、過去最低の合格率となっています。

合格通知

合格率

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