かかりつけ不動産屋

2022年04月30日

 大分合同新聞の朝刊に、毎週火曜と金曜にタブロイド判の「GX PRESSビジネス」がついています。先月その取材がありました。「60代の起業」がテーマでした。人生100年時代になり、「このような将来もある」と読者に希望を持ってもらえるような紙面にしたいということでした。2017年に大分市の「創業者応援事業補助金」を受けて開業した関係で、大分市の創業経営支援課が新聞社に紹介してくれました。

 思えば開業以来はや5年が過ぎ、6月21日から6年目に入ります。創業当時は、「社会問題の解決にこそビジネスチャンスがある」と信じ、大分の不動産業の課題は郊外団地の空家対策だと考えていました。そのため、「ハウジングライフプランナー」の資格を取り、郊外に住宅を持て余している世代と子育てを郊外の戸建て住宅で希望する世代との橋渡しをしようと思っていました。ところが、郊外の庭付き住宅は、車庫が1台分しかなく、共働きの世帯では庭を維持管理する時間もないため、郊外の住宅は解体され、更地は分割されて、駐車場が2台以上の庭なしコンパクトな住宅に建て替えられています。住宅の機能も日進月歩で進化しています。断熱性能、太陽光発電機能、平屋志向、IT機能等々です。空家を活用するよりも新機能の詰まった新築住宅を選択する方が合理的かもしれません。住宅を子孫に引き継ぐということが従来の価値だったように思いますが、最近は資産としての価値よりも利用する価値に変わってきているように感じます。

 「働き一両、考え五両」だそうです。これからも「創意工夫」を怠ることなく「かかりつけ不動産屋」を目指して努力したいと思います。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

合同新聞記事220412