創立5周年

2022年06月30日

 大分地所株式会社は6月20日に創立5周年を迎えました。ひとえにお客様や関係者の皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

 2017年6月21日に「不動産分野で世の中の不満、不安を解消し、人々の生活を豊かにすること」を目指して弊社は船出しました。「土地は泣かすな、活かせ」をモットーに、土地の最有効活用を提案して、住まいと生活の最適化を図るつもりでした。子育てが終わり「負動産」になりかねない郊外団地の住宅を、子育て世代に定期借家する制度の普及を考えていました。

 ところが、住宅を求める実際の世の中の動きは、机上で考えていたこととは大きく違っていました。30年以上前に建てられた典型的な郊外住宅は、庭付き60坪程度の土地に延べ床面積30坪程度の2階建ての建屋と車1台分の車庫でしたが、現在の子育て世代が求める住宅は、平屋で庭なし、しかし2~3台分の駐車スペースのある住宅です。セキュリティーや断熱性に優れ、太陽光発電装置の完備した住宅が流行りです。土地の面積も50坪でOKです。住宅は代々引き継がれるものではなくなりました。育てた子供たちは育った家には帰ってこないので、それなりの材料で建築されます。一世代が住めれば十分なのです。

 日本の総住宅数は総世帯数を上回っています。統計の上では住宅は余っていますが、住宅の新築は止まりません。住宅の機能は日進月歩で、常に新しい機能が追加されます。欧米では中古住宅の価値は下がらないと聞きますが、日本では考えられません。そもそも農家以外の住宅を建て始めた歴史が戦後わずか70年程度の日本では、住宅の標準仕様が固まってないとも言えます。

 創業時の思惑とはだいぶ異なる現在の住宅事情ですが、社会問題の解決にビジネスチャンスがあるという考えは変わっていません。これからも世の中の不満、不安の解消に微力ながら取り組んでまいります。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

5周年①

5周年②

5周年③