2022年の基準地価について

2022年09月30日

 7月1日現在の基準地価が発表されました。大分市の住宅地の地価は、前年比+0.7ポイント増の+2.6%で、6年連続の上昇です。最高価格地点は、大分駅南側の金池南1丁目で158千円/㎡(坪あたり521千円)です。上昇率は1.3%でした。商業地は、前年比+0.5ポイント増の+0.6%でした。最高価格地点は、やはり大分駅南側の東大道1丁目付近で、410千円/㎡(坪あたり1,353千円)で、上昇率は1.2%した。

 市内で上昇率が高かったのは、住宅地ではふじが丘南2丁目の+7.7%(56千円/㎡)、商業地では萩原2丁目付近の+4.1%(70.5千円/㎡)でした。ふじが丘は、トキハわさだタウンやアルメイダ病院が近くにあり、商業施設の集積する光吉、宮崎地区へのアクセスも良いことから人気が高いようです。萩原2丁目付近は、最近パチンコ店が閉店し、跡地にマルショクがオープンする予定です。

 地価ランキングベスト10のなかで、前年から上昇の変動率が高い地点をみると、住宅地では①駄原字河原1213-4が+7ポイント、②王子中町350-1が+3.9ポイント、王子新町3-22が+3.2ポイントとなっています。商業地は、西大道3-1-24が+3.7ポイント、前述のように最高地価の東大道1-4-22が+1.2ポイントでした。①~③の地点は、大分市中心部の西側の平坦地で、高速道や国道10号線へのアクセスがよく、また、大分大学付属小中学校の周辺地区で人気の高いところです。コロナ禍の影響からか、商業地の上昇率は低いようです。西大道の調査地点は、高速道の大分インター出口から市内に入る庄の原佐野線と国道210号線の交差点付近で、交通の便が大変よいところです。

 大分市の地価の高い場所は、住宅地、商業地とも頭打ちの感じがあり、周辺の比較的安かった場所の地価が伸びているようです。自動車が生活にかかせない社会では、交通の便の良い地点の地価が今後も伸びるのでしょうか。

基準地価(住宅地最高地点①)

基準地価(住宅地最高地点②)

基準地価(商業地最高地点①)

基準地価(商業地最高地点②)