路線価と税金

2024年02月29日

 土地や建物などの不動産にかかる税金は11種類あります。(賃貸も含みます。)ただし、地価税と特別土地保有税は適用停止となっているので、現在適用されているのは9種類です。相続や贈与も含めて取得したときにだけかかる税金として、①登録免許税、②相続税、③贈与税、④不動産取得税があります。取得時と保有時にかかる税として、⑤所得税、⑥住民税があり、保有時には⑦固定資産税、⑧都市計画税がかかり、取得・保有・譲渡のすべてにかかる税として⑨消費税があります。①の登録免許税は登記をする場合に必要となる税です。

 これらの税金のうち、相続税と贈与税は、相続税路線価(㎡あたりの地価)による相続税評価額を基準とし、固定資産税、都市計画税、登録免許税、不動産取得税は固定資産税路線価(同じく㎡あたりの地価)による固定資産税評価額を基準としています。相続税路線価は、国税庁が毎年1月1日時点の評価を7月頃発表し、固定資産税路線価は、各市町村(東京は23区)が3年に一度、その年の1月1日時点の評価を4月頃発表します。相続税路線価は公示価格の80%、固定資産税路線価は公示価格の70%程度に設定されています。

 固定資産税路線価、相続税路線価、地価公示価格、都道府県地価調査価格は、一般財団法人資産評価システム研究センターが運営する「地価マップ」(https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal)というサイトで、無料で検索することができます。

 

 

地価マップ(固定資産税)

地価マップ(相続税)