大分駅市有地の利活用に関するアイデア募集
2025年07月31日
大分駅市有地の利活用に関するアイデア募集
JR大分駅の東側に隣接する市有地、2区画18,496.51㎡ (5,595坪)について、大分市が利活用するための「民間アイデア募集」を始めました。本年12月15日から来年1月20日までに提案書の受付を行い、その後、提案者と市職員で「個別対話」を実施し、その結果を大分市のホームページに公表するとしています。公表時期は示されていません。対象地は、「22街区(7,527.92㎡:2,277坪)」と「54街区(10,968.59㎡:3,318坪)」と呼ばれている土地です。現在、22街区は高速バスのターミナル、54街区はコインパーキングとして利用されています。
この市有地については、2019年にやはり「民間アイデア」が公募され、8事業者から提案が出されましたが、なぜかそのままになりました。新聞報道では、建設費の高騰により実現が困難となったとされていますが、そもそも8つの提案に対する選択もされいなかったのではないかと思います。8つの提案の概要は添付のとおりですが、各提案の特徴がわかりやすいとはいえないまとめになっています。今回の募集の前提条件と前回募集の前提条件に大きな違いはないようです。
前回の各提案書を見ると、22街区はバスセンターとし、54街区の主たる施設を何にするかで分かれています。主たる施設の例としては、立体駐車場、プール(冬はスケート場)、オフィス・店舗・公共施設の入る複合施設、フットサル場、住宅、病院などが提案されていました。
提案書の作成には費用がかかります。事前調査や資料作成に要する時間と人件費は、アイデア実現に対する熱量が高いほどばかにならない金額になるように思います。今回のアイデア募集の目的がよくわかりません。提案の優劣を決めて選択するということではないようです。街区の開発事業者を選考するということなら事業者も真剣になるでしょうが、出したアイデアの使われ方が不透明では応募しにくいのではないかと思います。
